GARI|Skream! インタビュー
97年に結成したGARI。既にバンド結成から13年目に突入し、ヨーロッパでも活躍する経験豊かなアーティストである。今までのGARIというと、デジタルとロックを融合させた、どちらかというとラウドロック的なアーティストという印象であったが、最新作『COLORFUL TALK』は、ラウドロックどころか、現在全盛期であるエレクトロ・カルチャー、更にはJ-POPの域にまでアプローチしてしまうという、GARI至上最も革新的なアルバムとなった。今回のインタビューでは、アルバムの話はもちろん、海外での活動のこと、バンド結成当時のこと、影響を受けたアーティストのこと、そして、“その時代の最も旬な音を積極的に取り入れること”を重視したバンド全体の精神性の部分に至るまで、様々な話を伺った。
GARI : YOW-ROW(Vo & Programing) / 獨古豊(Gt)
INTERVIEWER : 杉浦 薫
-はじめまして。今日はインタビューよろしくお願いします。skream!として初のインタビューですので、バンドの基本情報から質問させていただきます。メンバーさんの出身地がバラバラのようですが、どのように知り合われたのですか?
YOW-ROW(以下Y):みんな東京に出てきてからですね。僕以外の3人は専門学校の仲間で、俺は後から入ったんです。
-YOW-ROWさんが入る前はどういう音楽をやっていたのですか?
獨古豊(以下D):メンバー全員、みんな別々にバンドを組んでたんですよ。GARIは所謂セッション・バンドだったんです。だから、オリジナル曲っていうのはなくて。当時流行っていた、RED HOT CHILI PEPPERSとか、ミクスチャー、ファンクのグルーヴの効いたロックを楽しんでやっていた感じで、方向性っていうのは全く決めてなかったんですよね。それで、たまたまメンバー全員が同じタイミングで自分のバンドがなくなっちゃったんです。それで、このバンドで本気を出そうと思って、メンバー募集でひっかかったのがYOW-ROWだったんです。
-GARIというバンド名はRED HOT CHILI PEPPERSに対抗して付けたと資料にあったのですが。
Y:僕が入る前から既にGARIっていうバンド名だったんですけど、聞いたところによると、RED HOT CHILI PEPPERSみたいに、辛くてスパイスのある名前を付けようという中で、日本固有のものを考えたんだと思うんですね。その中で、ワサビがあったりとかもしたと思うんですけど(笑)。その中でGARIにしました。寿司の横にあって、ちょっとピリっとしてて、日本にしかないものっていうところで。僕はその話を聞いた時には、実はあんまりピンとこなかったんです(笑)。でも、今海外でプレイをするようになって、海外に行ってバンド名の説明をすると、凄くピンときてもらえるんですよね。「OH!スシノヨコニアルネ!」みたいな(笑)。今になって、GARIってインターナショナルな名前なんだなって思えるから、結果的には良かったなと思いました。
D:ワサビじゃないところがいいらしいです(笑)。
-海外でのお話が出ましたが、GARIの作品は、これまでにベルギー、ドイツ、スイス、イタリアなどでリリースされて。そして、ヨーロッパでツアーも行われてきたわけですが、海外での活動はいつ頃から意識されていたのですか?
Y:メジャー・デビューをした年にアルバムをリリースして、自然な流れで海外でのデビューのお話をいただけたんです。そのタイミングでヨーロッパに行くようになったんですけど。実はそのタイミングを設定されるまで、自分達の中ではそれほど海外で活動したいみたいな意識はなかったんですよ。
-実際にヨーロッパでツアーをされて、どうですか?日本と比べて。
D:全てが刺激的ではありましたね。やってる本人達は、日本でやってるのと変わらない気持ちでやってるんだけど、周りの受け方が、ちょっと日本よりは積極的だったかなっていうのがあります。おかげでこっちも、テンションアゲさせてもらって、毎回ずっといい感じでツアーを周らせてもらいました。
-具体的にはヨーロッパのどの辺りを廻られていたのですか?
Y:ツアーで廻った場所は、フランス、ドイツ、フィンランドの三箇所ですね。
-フィンランドってどうですか?なかなか行けないですよね。
Y:フランスのレーベルがフィンランドと繋がりがあって、所謂日本の音楽、ロックというよりは、ジャパニーズ・カルチャーみたいなところに、ヨーロッパ全体が興味を持ってる。そういう流れが少しずつある中で、ちょっと行ってみようかなと。
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Colorful Talk
Price:¥2520 → ¥2497 by AmazonRelease : 2010-01-06
これまでのGARIというと、ミクスチャー/エレクトロ色の強い、ラウドロック的なバンドという印象があった。しかしこの最新作は、従来の激しさを少し抑え、よりエレクトロ色を濃くし、踊りやすく、歌いやすく、更に幅広い層のリスナーにアプローチする作品となっている。「OVER THE SUNRISE」を聴いた瞬間、今までのファンは少し驚くかもしれないが、これはセルアウトではない。メンバー4 人で表現し得る限界にまで挑んだ、非常に進歩的で革新的な作品なのだ。同時に、JUSTICE を筆頭としたエレクトロ勢からインスパイアされた作品でもあるということで、そこかしこに現代流行のロッキンエレクトロ的なニュアンスが漂いつつも、そこを超越して更に凝ったトラックメイキングになっている点は、さすが長い歴史を持つバンドである。
(杉浦 薫)- 2010.02.22
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