キノコホテル|Skream!インタビュー | kinocohotel

2010.08.06.

キノコホテル|Skream! インタビュー

キノコホテル|Skream!インタビュー

ミリタリー・ルックに身を包み、卓越した演奏力を持って昭和歌謡曲やGS・ワールドを現代に蘇らせる4人組ガールズ・バンド、キノコホテル。過激で挑発的なパフォーマンスやメジャー・デビュー作『マリアンヌの憂鬱』が話題となり、地上波にまで登場した彼女らの活躍は目覚ましい勢いだ。この度、メジャー第2弾として『マリアンヌの休日』がリリースとなり、ドSフロントマンとして新世代ポップ・アイコンのカリスマ性を感じるマリアンヌ東雲様にお手紙を送りました。やはり活字からも滲み出るマリアンヌ様の独自の世界観から有り難きお言葉の数々を頂きましたが、いくつかの質問を軽く回答無視した放置プレイにも痺れました!

キノコホテル : マリアンヌ東雲(歌と電気オルガン)

INTERVIEWER : 伊藤 洋輔


-Skream!初登場ということもあり、キノコホテルのコンセプトをいくつか伺います。まず、バンド結成の経緯とはどのようなものですか?

ワタクシが暇と体力を持て余していた2007年初夏に創業し、度重なる人事異動を経て2008年の暮れからは現在の顔ぶれです。

-バンドのスタンスとして、ルールのようなものはありますか?

愚問ですね。ワタクシがルールそのものです。

-メジャー・デビュー作『マリアンヌの憂鬱』はかなりの反響を呼んでいましたが、リリース後の変化をどのように感じましたか?何かエピソードもありましたら教えてください。

有り難いこともある一方で不愉快な思いをすることも多々あるけれど、こんな世の中に自ら出てしまったのだからまあ仕方がないと割り切ることを最近ようやく覚えつつある。

-新作『マリアンヌの休日』について伺います。まず、浜辺で寝そべるマリアンヌ東雲さんのエロティックかつ非常にセクシーで刺激的なアートワークについてですが、これはどのようなイメージをもとに作られたのでしょうか?

これは元々デザイナーの男の子が持って来た案。ミリタリー服が足下に脱ぎ捨てられているのはワタクシのアイデア。イメージは見た方のご想像にお任せするわ。

-アートワークからの起因ですが、エロスは音楽に於ける重要なファクターと意識していますか?

当然。エロスの感じられない人間に魅力などないでしょ?

-本作は昭和歌謡のカバー・アルバムとなりますが、選曲はどのようにして決められたのですか?

ひらめき。

-そもそも、なぜカバー・アルバムをリリースしようと思ったのですか?

休日を取ってバカンスに行くことばかり考えて居たのだけど叶わないから、作詞作曲をお休みして歌に専念することが今の自分にとっての休日、と云う発想が生まれてそのまま今回の作品のコンセプトに。

-オリジナル・マナーを活かした作風から、“GSや昭和歌謡の世界観を純粋にモダナイズする”という意識を感じましたが、いかがですか?

GSや昭和歌謡と呼ばれる音楽が自分の血となり肉となっているのは事実だけど、そこで変に拘って自ら世界を狭めるつもりは毛頭ないし、そんなことをしていたらすぐに飽きてしまうんじゃないかしら、演っている方もね。

-音楽観についての質問ですが、「歌謡曲とJ-POPの違い」をどのように考えていますか?

考えたことがありません。

-マリアンヌ様が想う魅力的な音楽の定義とは、どのようなものですか?

世の中が移り変わっても色褪せない、使い捨てされない音楽。

-マリアンヌ様の“音楽を創造する”という根本を突き詰めると、どのような感情が浮かび上がるのでしょうか?やはり怒りなのか、はたまた性欲のような肉体的渇望なのか、どうでしょう?

昔から、どんなに恵まれた環境に居ても常に欠落感や喪失感があって我が儘や不平ばかりを言っているタイプの人間だったから、そういったマイナス感情が表現に向ったのは事実だと思う。普段は専ら恋愛やセックスのことばかり考えていますけど。

-では、自由な切り口でいいので幾つかの寸評をお願いします。そこからマリアンヌ様の独自の感性を捉えることができればと……。まずは昭和歌謡の大家、作詞家の阿久悠。

阿久先生のような優れた作家が不在の現在、くだらない歌が巷に溢れて日本人の文化教養度がどんどん低くなっているの。キノコホテルの詩も書いて頂きたかったのに亡くなるのが早すぎるわ。

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マリアンヌの休日

Price:¥2100 → ¥1928  by Amazon

Release : 2010-08-04


「憂鬱」から「休日」へ。キノコホテルのメジャー第2弾リリースは、「ひらめき」で決めたというマニアックかつカルトな選曲のカバー・アルバム。このようなバンドには、どうしても強烈なコンセプトに囚われてしまい、終始イロモノとして敬遠してしまいそうだが、“ ひらめき”とはいえ細部にまで拘り徹底された音作りを体感すると、インパクト重視のそれとは一線を画す、純粋な憧憬と愛情、そして、したたかな知性を感じる。マリアンヌ東雲の色気と愁いが混じり合ったアダルティな歌声にイザベル=ケメ鴨川のうねるファズ・ギターと、圧倒的なオリジナリティが刷新した魅力を醸す……と言いながら原型を知っている若者はどれだけいるんだろう?と疑問が浮かぶ。ググって聴き比べをするのも面白いだろう。

(伊藤 洋輔)

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