イルリメ|Skream! ライブレポート
Reported by 佐々木 健治
イルリメの最新作『360°SOUNDS』リリース・パーティー。この日はまさにパーティーという表現がバッチリと合う夜だった。新代田FEVERに到着すると、やけのはら×ドリアンがスタートする直前。やけのはらがいつもの調子で観客をフロアの前に誘導しながら、ライヴがスタート。「ロックとロール」から始まり、キミドリの大名曲「自己嫌悪」のカヴァー、「デイドリーム」そして、お客さんを七尾旅人役にしてステージに上げての「ローリンローリン」。全4曲。ドリアンのアーバンでグルーヴィなキーボードとやけのはらのラップ&お客さんとのコミュニケーション。フロアの空気をパーティ色に染め上げるスキルは、さすがの一言。
続いてもやけのはらも参加するyounGSounds。HIP HOPもディスコもお囃子的ビートもハードコアに変換するミクスチャー感覚。とにかくファンキーでハッピーなハードコア。横ノリとモッシュが入り乱れる、強烈なパフォーマンスにフロアも炎上。
そして、いよいよイルリメが登場。アイドルであり、歌謡であり、最先端のHIP HOPであるハイブリッドなエンターテイメント性に、十分に暖まっていたフロアの空気がさらにヒートアップする。
時にはドラムでブレイクビーツを刻み、nextbeat NXT-1000(ワイヤレス型のDJツール)を駆使し、動き回りながら一人で自由に音を操るフリーキーなステージング。『360°SOUNDS』から「フィジカルグラフィティ」「WE ARE THE SOUND」と続く流れで、フロアをピークに導く。“この幸せな空間は一体、何なんだ!?”というくらいのVIBEがフロアを満たしていた。
その後、「元気でやってるのかい?」新作から「とらべるびいつ」、「トリミング」でダイブし、胴上げされ、フロアど真ん中での「イルリメNo.5」とアンコールまでフロアを巻き込み尽くす圧巻のライヴ。2004年の『www.illreme.com』の時から大好きな名曲「トリミング」を“この曲を最後にやるために最近はライヴをやっている”と語るイルリメ。感極まるものがありました。
終焉後、音好き達が残ってTRAKS BOYSのDJでゆるりと踊るあの空気まで、文句なし最高のパーティー。こういうパーティーがもっともっと必要だ!
360°SOUNDS
Price:¥1575 → ¥1480 by AmazonRelease : 2010-04-21
イルリメの最新EP。2004年の『www.illreme.com』に収録されていた名曲「トリミング」の再録で幕を開ける本作は、HIP HOPをとことんポップに拡大解釈するイルリメ印のパーティ・チューンが満載。そのエンターテイメント性はやはり抜群だ。音楽への愛情をこちらが気恥ずかしさを感じてしまうほど過剰に詰め込んだダンス・ビートの高揚感は尋常ではない。いや、恥ずかしがっている場合ではなくて、その気恥ずかしさを吹き飛ばしたところにこそ、真の高揚感がある。そこで僕達と音楽は一つになれる。それが音楽の素晴らしさだ。イルリメはそう宣言している。イルリメのラップと自由奔放なビートに身を任せていけば、どこまでも、どこへでも飛んでいける。そんな気分にさせてくれるイルリメの愛情表現にノックダウン、泣き笑い必至。
(佐々木 健治)Skream! Diskreview































