OK GO|Skream! LISTEN UP! -LIVE REPORT FROM U.K.-
Reported by Nami Inoue

アメリカ・シカゴ発の4ピースバンドOK GOといえば、2006年発表のシングル「Here It Goes Again」のランニングマシーンを使ったおもしろ創作ダンスPVが注目を浴び、グラミー賞受賞やYou Tubeでのビデオ再生回数が50万回を超えるなど、一躍スターダムに伸し上がったことでも記憶に新しい。
この春には、約5年振りとなる待望のニュー・アルバムをリリース。プロデューサーにはTHE FLAMING LIPSやMGMTを手掛けたことでも知られるDave Fridmann氏を起用し、これまでのOK GOのエネルギッシュでポップなギターロックなサウンドに、エレクトロニックなニュアンスも加わり、よりスタイリッシュになったという印象を受けた。もちろんこのニュー・アルバム収録曲のPVも、おもしろい仕上がりになっているので必見!

今夜のロンドン公演の会場は、カムデンタウンにあるElectric Ballroom。さすがグラミー受賞バンドだけあって、イギリス以外のヨーロッパや、アジアからのファンの姿も多い。
「Invincible」で勢い良くライヴがスタート。力強いギターリフがかっこいい。曲の途中で紙ふぶきが舞うというサプライズな仕掛けもありで、会場の興奮が一気に高まった。続いて、ニュー・アルバムからの「Needing/Getting」。エフェクトの効いたギター・サウンドとDamianの甘いヴォーカルが素敵。お馴染み「A Million Ways」ではイントロで大歓声が起こる。OK GOらしい力強いクールなギターとドラムが楽しい。「A Good Idea At The Time」や「Here It Goes Again」、「Don’t Ask Me」、「Get Over It」などのハイテンションな人気曲も、やはり凄い盛り上がりに。女の子のファンがステージにブラを投げつけるという爆笑ハプニングも起こるくらい、会場は楽しさと興奮でいっぱいになっているという感じ。

ニュー・アルバムからのクールなムードが漂う「I Want You So Bad I Can’t Breath」も新生OK GOを感じさせた。「White Knuckles」はとても楽しいナンバーで、観客からも手拍子が起こり、ここでもまた紙ふぶきが舞うセットで盛り上がった。紙ふぶきに続いてステージにはハンドベルが並べられ、何が始まるのかと思いきや、何とメンバー全員によるハンドベル演奏で「What To Do」が披露された。これにはまた観客からも大拍手が起こり、みんなで大合唱に。次の曲「Last Leaf」では、Damianがステージから降り、客席の真ん中でプレイするというビックリで嬉しいパフォーマンスを披露してくれた。みんな円になるようにDamianを囲み、アコースティックなナンバーに聴き入るような感じになった。続いても、巨大ピタゴラ装置というアイデアPVが話題の新曲「This Too Shall Pass」と、昔の創作ダンスPVを更に進化させたようなPVが、これまた話題の新曲「End Love」を披露。どちらもエレクトロニックなアレンジが光るナンバーで、ゆるく踊れる感じが楽しい。「This to~」ではメンバーが観客に合唱指導するという楽しい一幕もあり、みんなで大合唱になった。「End love」はスタイリッシュなクラブナンバーという感じで、ギターロックなイメージが強かったOK GOから、また大きな変化をみせてくれた。

“OK GOコール”が巻き起こる中、アンコールに応えて、メンバーは背中に“OK GO”の文字が光る電子ジャケットを着用してステージに戻ってきた。さらに、世界的LEDデザイナーのモーリッツ・ヴァルデメイヤーによる、ギブソンとフェンディのコラボギターまで登場、光るギターにカラフルなファーが施され、こちらも観客をあっと驚かせた。
最後の「Do What You Want」までハッピーな雰囲気で締めくくられた今夜のライヴは、たくさんのサプライズパフォーマンスがところどころに散りばめられていて、終始とっても楽しいライヴだった。
Of the Blue Colour of the Sky
Price:¥2500 → ¥2375 by AmazonRelease : 2010-01-06
ミュージシャンとして成長すると、表現の幅がどんどん広がっていくのは自然なことなのだろう。OK GOにとって3作目であるこのアルバムも、「俺達ってこんなことも出来るんだぜ!」という、メンバーの誇らしげな顔が思い浮かぶような作品だ。PRINCEの『Purple Rain』にインスパイアされて制作されたと聞いた時には、そこをベースにOK GO“らしい”パワーポップ的要素をプラスしたようなサウンドなのかと想像したが、実際に聴いてみると、そこに“らしさ”はあまりなく、歌い方も含めて、忠実に『Purple Rain』の雰囲気を再現している曲が多く入っていることにびっくりした。これは思い切ったなぁ~。シングル曲の「WTF?」を始め、スロー・テンポのニューウェーヴ/ ファンクナンバーが続く。それが正解かどうかはわからないけど、面白い。
(杉浦 薫)- 2011.10.12
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